私たち本敬工業は、少量多品種を中心とした精密板金部品を製造しています。
ひとつの製品が完成するまでには、プレス・溶接・組立・外注連携・外回りと、いくつもの工程が関わります。
それぞれの仕事を紹介します。
① プレス工程 ― 金型で形を生み出す
25トン〜110トンのプレス機に金型を段取りし、平らな鋼板を立体形状へと変えていきます。
当社は少量多品種生産が中心です。
そのため、金型も多種多様です。
中には昔ながらの金型もあり、段取りに時間がかかるものもあります。
そこで私たちは、
- 段取り時間の短縮
- 作業負担の軽減
- 品質の安定化
を目的に、新しい金型の製作を順次進めています。
特に大切にしているのは
現場の声を金型に反映させること。
「この形状だと作業しやすい」
「ここがガイドになれば安定する」
といったアイデアを実際の金型に落とし込み、
作業環境そのものを改善しています。
② 溶接工程 ― 強度をつくる仕事
溶接は主に2種類あります。
■ ティグ溶接(TIG溶接)
- 通信用部品に蝶番を取り付ける
- 小部品を精密に取り付ける
仕上がりの美しさと精度が求められる仕事です。
■ スポット溶接
- 通信用部品
- ファスナー金物の小部品
- その他幅広い製品
通信インフラ設備向けの部品が多いため、
スポット溶接では破壊試験を必ず実施しています。
見えない部分の品質こそ、
私たちが一番大切にしているところです。
③ 組立工程 ― 現場の工夫が光る場所
組立の仕事は非常に幅広いです。
- 小部品のタップ加工
- パンチングプレートへのスペーサー溶接
- ドブメッキ後のバリ取り
- 塗装作業
- 外注品の脱脂
- ステンレスバンドの巻き直し・定寸切断
- その他たくさんあります
一見単純作業に見える工程も多いですが、
実際には段取り・順序・道具の工夫が生産性を大きく左右します。
「どうすれば楽になるか」
「どんな道具があれば速くなるか」
現場からのアイデアを集め、改善を重ねています。
単純作業の積み重ねこそ、
製品品質の土台です。
④ 渉外 ― 工程を設計し、実際に動かすきっかけづくり
ブログ主の私の仕事は、単なる客先とのコミュニケーションや
町工場との段取りや見積りではありません。
以下のことを主に仕事としています。
- 客先とのやり取り
- 図面から読み取れない情報の確認
例えば、この製品は1回切りの生産なのか、長く続く製品なのかや
他社で生産していた品物だったのか等
- 生産方法の設計
プレスで製作するのか、レーザーとプレスブレーキを駆使して製作するのか、機械加工で形つくるのか、ワイヤーカットで形つくるのか等
- 外注ネットワークとの調整
例えば、
「1000個の溶接部品」の問い合わせがあった場合。
もし
- 3個使い部品 ×1種類
- 1個使い部品 ×1種類
であれば、
- 3個使い部品 → 3000個生産
- 1個使い部品 → 1000個生産
が必要になります。
さらに、
- プレスで作るのか
- レーザーカットで作るのか
- どの町工場と連携するのか
- 溶接しやすい形状は何か
を考えます。
町工場ネットワークの皆さんと相談しながら
想定される問題を洗い出し、
最適な生産工程を設計してから見積を提出します。
OKが出れば、
事前に設計した流れで製作を進めます。
つまり、私は
「工程を設計する仕事」をしています。
⑤ 外回り ― 町工場ネットワークの要
外回りは、
渉外が段取りした外注先へ品物を引き取り、次の工程の会社に品物の持ち込みを行います。品物を通して、会社と会社をつなぐ仕事をしています
- 納期調整
- 進捗確認
- 仕様確認
- 現場との細かな擦り合わせ
少量多品種生産がメインであるため品種が非常に多く、覚えることも多い仕事です。
例えば、一つ一つの製品の工程を頭に入れなければなりませんし、ある工程をお願いしている会社に品物を持ち込んだときはその加工にどのくらいの時間がかかることをおおよそ知っておかなければなりません。また、製品に関わる会社の込み具合なども情報として持っておかなければなりません。
しかしこの外回りがあるからこそ、
町工場同士の連携がスムーズに進みます。
本敬工業の仕事は「つなぐ仕事」
プレスだけでも
溶接だけでも
組立だけでも完成しません。
図面を読み、
工程を設計し、
町工場と連携し、
現場で改善し続ける。
それが私たちの仕事です。
少量多品種だからこそ、
一つ一つの工程に人の工夫が入ります。
もし、
「単純作業ではなく、考える仕事がしたい」
そう思う方がいれば、ぜひ一度会社を見に来てください。

